教員。妊娠。出産。子育て。

高校教員として働く私の、妊娠、出産、子育て、勉強についての備忘録。

母乳育児①

私は退院してから、母乳育児相談のできる助産院にほぼ週一で通っています。

退院する時に、病院から、子どもの体重がきちんと増えているか調べられる助産院なり小児科なりを見つけなさいと言われたため、退院二日後からお世話になっています。ここへ行くと、超ベテランお母さん世代の助産師さんが、育児に対する不安や疑問をきいてくれる上に、おっぱいマッサージをやってくれて、子どもの成長を計れます。正直言って、ここに行っていなかったら母乳育児は続けられていなかったと思います。

 

出産前の母乳に関する認識

出産する直前までは、私には母乳に関する知識がほとんどありませんでした。あまり「母乳で育てるぞ!」というこだわりも無く、ただ、産院が母乳育児を推進していたため、何となく母乳がいいのだなあという認識しかなかったのです。出産が間近になってみて、何となく現在、母乳主義みたいな流れがあるということを知りました。

 

 トレーニングと合宿

自分が出産する病院が、母乳指導がスパルタとして定評のあるところだったため、妊娠高血圧症候群での入院中から「おっぱいマッサージ」の指導をしてもらっていました。しかし、これは「マッサージ」とは名ばかりで、実際は「乳首トレーニング」とでもいうべきシロモノでした。そして手術まで、お手洗いに立つごとにするように言われました。実際は、朝昼晩3回するのが限界でした。出産前から乳首がヒリヒリ痛かったのです。

 

ただ、入院中の出産2週間前からそこまでトレーニングできたおかげで、帝王切開→子どもNICU入院となっても、子どもが飲む分くらいは出せるようになっていました(実際は少し足りなくて入院中は混合栄養でしたが)。だいたい一回あたり30〜50mlです。

 

自分の入院中一週間は、母子別室といえども、手術当日(自分は朝一番の手術でした)から三時間おきに助産師さんが母乳を取りに来ます。終わっていないと、助産師さんに搾られます。私は、この、助産師さんに《ゴム手袋》で搾られるのが痛くて痛くて嫌だったので、なるべく時間には定量を搾り終えているようにしていました。ところが、きちんと搾り終えていても、「ちょっと見せてもらっていいですか」と、搾り方チェックや、しこりがあると搾られることがありました。昼夜問わず三時間おきに繰り返されるこのやり取り…これは、入院というよりも「搾乳合宿」とでもいうべき様相を呈していました。

 

しかし、この「乳首トレーニング」→「搾乳合宿」の流れが、私のドM魂に火をつけてしまったのです。なんか、ここまでやったのなら何としても母乳だけで育て(てみた)い!という意識を持ち、意地でも母乳を出すぞと思い込んでしまいました。今思えば、完全に洗脳されていますね。

 

子どもだけ入院中は、やはり3時間おきくらいに搾った母乳を冷凍して病院に届けます。そして、予約できれば一日一回だけ授乳練習することができました。ありがたいことに、直接授乳は割とうまくいき、娘も私の退院後一週間で退院することができました。

 

立ちはだかった壁 

けっこう順調に母乳ライフは進んでいるのでは…と調子に乗っていたのですが、この後やはり壁にぶち当たりました。搾乳と授乳は、全くの別物です!当たり前ですが…。子どもの吸う力が思った以上に強くて、毎日十数回となってくると、一日で火を噴きました。入院中は一日一回の授乳練習だったから耐えられていたのです。「確かにこれは、授乳時間が恐怖だ…」。いろんな体験談で予習していた通り、確かに乳首の痛みというのは耐え難く、それは助産師さんにゴム手袋で搾られる痛みの比ではありませんでした。

 

20分授乳するとして、子どもが吸う(というより噛み付く)回数は少なく見積もっても1秒間に2回とすると、一回の授乳で2400回の痛み…。最初の数日はこのために子どもがぐずり出す瞬間が恐怖でした。

 

冒頭に書いた助産院に初めて行ったのは、ちょうどそんな授乳生活3日目、「もう無理限界」となっていた時でした。ここへ行ったおかげで、その後から現在までほぼ母乳のみで育てられています。

 

 

 

ずいぶん長くなってしまったので、ここでどういうことがあったのか、続きはまた後日書けたら書きたいと思います。