教員。妊娠。出産。子育て。

高校教員として働く私の、妊娠、出産、子育て、勉強についての備忘録。

バースレビュー

出産の記録

書きたいことだけが溜まっていって、いっこうに更新できない自分のブログです。

忘れないうちに自分の出産の記録を残しておきたいと思っていたのですが、子どもが手から離れず、キーボードを打つことがままならない状況でした。

首がすわったらもう少し楽になるのかなあと思うのですが…。

 

そんな中、出産後入院中に書かされいた「バースレビュー」が出てきたので、これをデータ化する機会を虎視眈々と狙っていたところ、本日娘が長めの昼寝をしてくれたので、アップしておきます。誤字脱字は訂正しましたが、ほかはほぼそのままなので、読みづらいところもあるかと思いますが、産後のテンションが表れていると思います。あと、病院に提出することが前提だったので、ちょっとそのあたりも表れていると思います(笑)。

 

「バースレビュー」本文(出産から3日後)

37週に入る直前、いつも通り訪れた健診で、思いかげず妊娠高血圧症候群を通告され、そのまま自宅へ帰れず入院となってしまいました。全く思いがけず、不安で仕方ありませんでした。その後、平穏ながらもいつ終わるともわからない入院生活を約2週間送りましたが、私にとってこの2週間は本当にかけがえのない日々になりました。

 

同室になった方々は、皆さん切迫早産で長期入院をしていたり、今後長期になりそうだったりで、自分よりもよほど苛酷な状況なのに、きさくに入院や出産のことについてや子育てについても色々と教えて下さいました。経産婦さんばかりだったので、いろんな体験を聞けたことによって、自分自身日に日に心の整理や準備ができていきました。

 

予定帝王切開となったときも、無闇に不安にならず、前向きに受け入れられたことも、帝王切開の経験を聞くことができたからだと思います。相談できるのが家族だけだったら、ここまで前向きにはなれなかったかもしれません。もちろん、夫も入院日から毎日面会に来てくれて、洗濯物や必要な物を持ち帰ったり運んだり、赤ちゃんのための準備をしてくれました。夫の力がなければここまで安心して入院、手術準備ができなかったと思います。出産後も頼りになると再認識できました。

 

38週と5日で帝王切開により出産しました。一番手術前に痛かったのは、前日の夜の点滴用の針くらいで、背中の麻酔はほとんど痛くありませんでした。手術は和やかに、というか、いつの間に始まったんだろうというくらい私と夫が雑談している間に進んでいきました。開始15分くらいときいていましたが、それぐらいに、急に幕(?)の向こう側があわただしくなり、息が苦しくなってきました。肺の上を圧迫されていて苦しい!けれど、何かを押し出している!!「がんばれ!!」思わず私が叫ぶと、助産師さんが、「一緒にがんばりましょう!!」と掛け声をかけて下さり、何度か押し出すように力をいれた(?)次の瞬間、元気な産声が聞こえてきました。息苦しさがとれず、血圧が心配で必死で呼吸をしていると、胸の上に赤ちゃんが乗せられました。これが、私の赤ちゃんなの…?と動揺しながらも両手で包んでみると、赤ちゃんも一生懸命しがみついていました!この子がお腹の中にいたなんて、何だか信じられないと、事前に想像していたような涙は出ず、ただ不思議な気持ちでした。その後また検査のために赤ちゃんは運ばれていき、私は息苦しさと戦いながら、手術の終わるのを待っていました。先生も優しく声をかけて下さり、とても安心しました。

 

その日一日は、経験したことのない痛みに朝まで(正確には3日目くらいまで)苦しめられました。麻酔が切れると、一定時間おきに身体の中身が焼けただれるような痛みがやって来ました。おそらく、これが後陣痛なのだと思います。「帝王切開でも、しっかりと後陣痛はあるんだな…」今回勉強になったことでした。これが、搾乳の際には更にひどくなります。でも、自然分娩だと、この痛みが行きと帰りで2倍なんだな、と思うと、どういうものか少し想像できた気がします。

 

術後2日目になって、この痛みは体幹を使うと生じるとうことが分かり、ベッドやイスから立ち上がる時、正座のように脚を入れて、脚の筋肉だけを使って身体を持ち上げると痛くないことがわかりました。それからは少しずつ動けるようになってきました。

 

今の楽しみは、3時間ごとの搾乳です。入院中、何度か助産師さん達からおっぱいマッサージのやり方を教えてもらい、実際やってもらったりチェックしたりしながら地道に続けていた結果、産後わりと早くよく出るようになってきたからです。これも、入院していなかったらここまでできなかったように思います。今はまだGCUの保育器の中にいる我が子に、唯一してあげられる親らしいことがこの搾乳だけだと思うと、早く飲む量くらいは出せるようになりたいと、毎回励んでいます。

医師の先生、助産師さん達はもちろん、たくさんの方々に支えられて自分も子どもも命があるのだということに、心から感謝しています。ここで産めてよかったです。ありがとうございます!

 

今読み返してみて

入院生活、帝王切開の術前・中・後、については、もっと書き足したいところがたくさんあります。元は手書きだったので、A4の紙に裏までびっしり書いてこの内容でした。また、いつか補足を書きたいと思います。